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服部信孝先生のメッセージを追加しました

2016.1.6

服部信孝先生(順天堂大学医学部附属 順天堂医院 脳神経内科 教授)のメッセージを追加しました。

 

順天堂大学医学部附属 順天堂医院 脳神経内科 教授
服部 信孝 Nobutaka Hattori(はっとり・のぶたか)

【患者さんへのメッセージ】

Q 神経内科の特徴について教えてください。
神経内科医は、実は専門性の高い総合医と思っております。難病のみならず、生活習慣病の一つである脳卒中、そしてアルツハイマー 病とその対象は多岐に渡っています。アルツハイマー病も現代では、生活習慣病として捉える必要があると言われております。神経内科医の対象とする疾患は、 難病から内科疾患に伴う神経症状まで全身を対象としているのです。更に神経難病に対するチャレンジ精神的に新規治療方法を開発すべくフィジシャン・サイエ ンティストを目指すのが神経内科医とも言えます。その自負心を持って、患者さん側に立った心ある臨床医の集団と思っております。
Q 患者さんとのコミュニケーションで心がけていらっしゃることを教えてください。
神経難病が多いので、いつも患者さん側に立ったコミュニケーションを心がけています。 そしてどんな時も患者さんの不安を払拭できるよう、メールや電話で答えられるような臨床医としてのスタンスを守っております。
Q 患者さんとの心に残るエピソードを教えてください。
小生は、パーキンソン病を主なライフワークとしております。沢山のエピソードを持っておりますが、今も大事にしているのは、患者 さん達と年一回温泉旅行に行って、病気のこと家族のことを語り合える時間を持つことを14年間続けております。大勢の患者さんとその家族がお酒を飲み交わ し、熱く語る時間を共有出来るのは、小生にとっても財産です。いつも患者さんの立場に立った、医療提供を目指しています。
Q 患者さんへのメッセージをお願いします。
神経内科は、様々な疾患を対象としています。その中には治療が難しい神経難病も含まれます。治療も難しい疾患もあり、多くの神経 内科医が臨床と研究に打ち込んでいます。決して諦めない、精神が大事であり、我々も諦めない精神で難病に取り組んでいきます。常に不断前進でチャレンジ魂 で前向きに進んで欲しいと思います。

 

【医師をめざす人へ】

Q 神経内科医としてやりがいや喜びを感じるのはどんな時でしょうか?
難病でも少しずつ治療の可能性が出てきており、心身ともに悩んでいる患者さんを治療できる時に喜びを感じています。決して諦めな い精神を患者さんに訴えて、患者さんと一緒に歩む時こそ幸せを感じます。同時に治療できないときの無力を感じつつ、不断前進の精神でチャレンジしていきた いと思います。
Q 研修医時代の思い出を教えてください。
研修医時代は、いつも患者さんと一緒に悩み笑い過ごしました。患者さんが大好きで、いつも治療の事を考えおりました。自宅を訪れ て人工呼吸器を直したり、筋ジストロフィーの患者さんを徹夜して体外呼吸器を使ってサポートしたりといつも熱く患者さん達に向かい合っていました。
Q 医師をめざす人へメッセージをお願いします。
医師は、いつも患者さん達側に立ち、患者さんの病気を治すのは当然のことながら、いつも患者さんの病を治す、患者さんの心を治す、そして患者さんの家族も治す精神で臨んで欲しいと思います。