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眼(網膜)でアルツハイマー病の早期発見ができる?!

2016.7.17

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From: Early Detection of Amyloidopathy in Alzheimer's Mice by Hyperspectral Endoscopy Invest. Ophthalmol. Vis. Sci.. 2016;57(7):3231-3238. doi:10.1167/iovs.15-17406

米国ミネソタ大学などの研究で、眼球の一番内側にある「網膜」の状態から、アルツハイマー型認知症の早期発見ができる可能性があることを動物実験で検証し、2016年6月号の『Investigative Ophthalmology & Visual Science』で発表しました。

この研究は、網膜の詳細な診断が可能な、「ハイパースペクトル内視鏡(細かな色の情報の判別、対象物の特性、材質などの判別を行うことが可能な技術を持つ内視鏡)」を用いた検査によって、アルツハイマーを発症したマウスの網膜を観察したところ、網膜にアミロイドの沈着を発見することができ、この方法によって、早期にアルツハイマー型認知症の発見・診断が、患者さんへの負担が小さい低侵襲で、簡便な方法でできるかもしれないということで、今年7月からヒトでの研究も開始されます。

研究者らは、網膜は単なる感覚器という役割だけでなく、中枢神経の一部であり、脳との密接な関連性を持ち、外界から容易にアクセスすることが可能で、網膜の変性を見つけることで、その奥の脳で生じている病変を早期に簡単に発見できる可能性があると期待しています。

 

Swati S. More, James M. Beach, Robert Vince. Early Detection of Amyloidopathy in Alzheimer's Mice by Hyperspectral Endoscopy. Investigative Opthalmology & Visual Science, 2016; 57 (7): 3231 DOI: 10.1167/iovs.15-17406