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メチル水銀は血管内皮増殖因子の発現亢進により血液脳関門の障 害を来すことが明らかに!

2017.2.6

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【メチル水銀は血管内皮増殖因子の発現亢進により血液脳関門の障 害を来すことが明らかに!】
水銀による健康被害は今なお世界中で発生していますが,本学脳研究所神経内科の高橋哲哉助教及び下畑享良准教授らは,メチル水銀中毒の動物モデルを用いて,血管内皮増殖因子(VEGF)が,水俣病で侵される小脳や後頭葉に強く発現し,脳血管を破綻することを初めて発見しました。また,VEGFを中和する抗体療法は,モデル動物の症状を改善しました。これらは,水俣病の病態解明と治療開発につながる発見となります。
本研究は,2011年より新潟大学神経内科主導で,国立水俣病総合研究センターとの共同研究として行い,平成29年1月25日(水),PLOS ONE 誌(2014年IF3.234)に掲載されました。
●プレスリリース http://www.niigata-u.ac.jp/news/2017/27930/
http://www.niigata-u.ac.jp/wp-conte…/uploads/…/01/290125.pdf